当記事ではWordPressのウィジェットについて解説します。
そもそもウィジェットとは何か?ということから利用方法までお伝えしますので、WordPressを始めたばかりの方やウィジェットを使ったことがないという方はぜひ参考にしてみてくださいね!
ウィジェットとは?
WordPressにおけるウィジェットとは、サイト内の特定の位置にパーツを配置するための機能のことです。
例えば、サイドバーなんかは大体ウィジェットを利用して作られています。
こんな感じで検索バーを設置したり、カテゴリーやプロフィールを設置したりしているのをよく見かけると思います。
ウィジェットは、このように特定の場所(ウィジェットを追加できる場所のことをウィジェットエリアと言います)にちょっとした機能やコンテンツを追加するためのものです。
ブログをやったことがある人であれば、ブログパーツのようなものと思っていただければイメージが沸きやすいでしょう。
ちなみにウィジェットは英語で「widget」と書き、「ちょっとした部品・機械や装置・アプリ」といった意味になります。
スマホのホーム画面に表示させるちょっとした機能(天気予報やカレンダーなど)も、ウィジェットと呼んだりしますよね。
ウィジェットの特徴
何のためにウィジェットが必要なのか、という部分も含めてもう少し掘り下げる形で特徴を見ていきましょう。
どこに表示できるかはテーマによって違う
まず、大前提として知っておいていただきたいことがあります。
ウィジェットは特定の位置にパーツを配置するものと説明しましたが、その特定の位置がどこなのかはWordPressのテーマによって違います。
つまり、ウィジェットエリアはテーマごとに違いがあり、はじめから定まっているものではないということです。
特によく見かけるのはサイドバー部分ですが、それ以外にもヘッダー部分やフッター部分、さらにはコンテンツ内に表示できる場合もあります。
ページごとの管理が楽
さて、どういった理由でウィジェットが使われているのでしょうか?
これはメリットを考えていただければ分かるかと思うのですが、ウィジェットを使えば一括でその箇所のパーツ作成や管理ができるため、ページごとの管理が楽だという理由から来ています。
例えば、全てのページのサイドバーをページごとに作らなければいけないことを考えてみてください。
基本的にサイドバーの表示内容をすべてのページごとに変えたいというニーズはほとんどないかと思いますので、いちいちページごとに作成していたらめんどくさいですよね?
ウィジェットを利用し、パーツとして管理することで一括でその部分の管理ができるので、非常に楽になるというのをお分かりいただけるかと思います。
条件ごとに使い分けも!
テーマにもよりますが、条件によって表示を変えられる場合があります。
例えば、投稿ページと固定ページの場合ではサイドバー内に表示させたいコンテンツが違うということもあるでしょう。
そのような時に、投稿と固定ページで別々のサイドバー用のウィジェットエリアがあれば、使い分けることが可能です。
上の画像はテーマ「Lightning」の例ですが、サイドバーも状況や表示箇所に応じて複数のパターンが用意されているのが分かるかと思います。
つまりウィジェットは、追加できるウィジェットエリアが多ければ多いほど、デザインの自由度は高いといえますね。
ウィジェットで使える機能
ウィジェットエリアに追加できるデフォルトの機能には次のようなものがあります。
私の肌感覚ではありますが、使用頻度が高いものを◎、そこそこ使うものに〇を付けてみました。
印を付けた項目について簡単に解説します。
カスタムHTML
HTMLコードを書くことで、様々な表示が可能です。
全項目の中で一番自由度高く設定できるため、よく使います。
難点は、HTMLの知識が無い人にとっては利用しづらいことですが、エディタのテキストモードの中身をコピーして貼るなどすれば対応できます。
検索
サイト内検索ができる検索窓を表示できます。
コーポレートサイト、ブログに関わらず、利便性向上のため設定してあると親切かと思います。
カテゴリー
カテゴリーの一覧が表示され、クリックすると記事一覧を見ることができます。
特にブログなど、投稿機能を利用している場合には、カテゴリー一覧を設置することによって記事へのアクセス利便性が向上します。
アーカイブ
月ごとアーカイブが表示されます。
時系列を気にするブログでの利用がおすすめです。
最近の投稿
投稿記事のうち新しいものが記事へのリンクとともに表示されます。
サイトから離脱する前に、他の記事を読んでもらうきっかけにもなります。
画像
画像を表示したい時に使います。
バナー画像を表示したい時に使うことが多いです。
画像にリンクを設定することも可能ですが、細かい調整が必要な場合にはカスタムHTMLで対応することもあります。
その他、テーマによっては独自の機能を用意している場合もありますので、ぜひ一度どんなものが使える試してみてくださいね。
ウィジェットの使い方
では、実際にウィジェットの使い方と設定方法を一緒に見ていきましょう。
ウィジェットの設定は「外観」→「ウィジェット」から進めます。
ウィジェットの追加
ウィジェットの設定画面は、以下のようになっています。(テーマ「Lightning」の例です)
画面左側に利用できるウィジェット機能、右側にウィジェットを追加できるウィジェットエリアが表示されています。
ウィジェットエリアにウィジェットを追加する場合には、左側にある使いたいウィジェットをドラッグ&ドロップして右側のウィジェットエリアに追加します。
例えばトップページのサイドバーにカテゴリーを表示させたい場合、上図のように「カテゴリー」をドラッグし「サイドバー(トップページ)」にドロップします。
すると、サイドバー(トップページ)内にカテゴリーが追加されます。
さらに、図のように追加した項目の右側の矢印をクリックすると、細かい設定ができます。
カテゴリーでは、タイトルと表示の仕方を変更できます。ここでは、タイトルにカテゴリーと名付けて保存をクリックします。
実際にトップページの表示を確認すると、カテゴリーが表示されていることが確認できました▼
ちなみにカテゴリーの場合は、記事が存在しないカテゴリーは表示されませんので注意してください。
チェックボックスでの表示変更でどのように変わるか気になる方は、実際に試してみてくださいね!
このようにしてウィジェットを追加していくことで、いろんな場所に様々なパーツを配置することができるというわけですね!
ウィジェットを追加するにはドラッグ&ドロップする以外の方法もあります。
「利用できるウィジェット」から追加したい項目をクリック、ウィジェットを追加したいエリアを選択し、「ウィジェットを追加」を選択すれば同様にウィジェットが追加されます。
ウィジェットの編集・並べ替え
一度作成したウィジェットを編集したくなった場合には、該当するウィジェットエリアの矢印をクリックして、そこから編集しましょう。
あとは、追加の時と同様に詳細を編集して保存を押せば、編集が反映されます。
もしウィジェットの表示順を並び替えたい場合には、項目をドラッグ&ドロップするだけでOKです。
ウィジェットの削除
追加したいウィジェットを削除したい場合は、ウィジェット詳細設定を開き「削除」をクリックします。
使用停止中のウィジェット
「ウィジェットを一時的に表示されないようにしたい!」もしくは「後からまた同じ設定したウィジェットを使う可能性がある!」という場合もあるかと思います。
しかしウィジェットを削除してしまうと、追加したい時にはまた設定しなおさなければなりません。
そんな時におすすめなのが、「使用停止中のウィジェット」です。
利用できるウィジェットの下部に、使用停止中のウィジェットというエリアがあります。
後から使用する可能性のある設定済みのウィジェットを、このエリアにドラッグ&ドロップして追加しておくことで、設定済みのウィジェットをいつでもここから利用できるようになるので覚えておくと便利ですよ。
ウィジェットをカスタマイズする方法
ウィジェットの追加、作成方法と使い方の解説は以上になりますが、少しだけカスタマイズについても補足しておきます。
さらに便利にウィジェットを使うためには、2つの方法があります。
ひとつはウィジェットエリアを自作する方法で、もうひとつはプラグインを利用する方法です。
より最適なカスタマイズを求める方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ウィジェットエリアを自作する
設定できるウィジェットエリアはテーマによって異なると説明しましたが、実際はコードを書くことで新しくウィジェットエリアを追加することができます。
例えば、サイト内でテーマでは用意されていない箇所にウィジェットを追加・表示させたいこともあるでしょう。
多少WordPressやPHP等の知識が必要になりますが、新たに自分の好きな場所にウィジェットエリアを追加するということも可能なのです。
その自作方法を当記事内で解説するには少し長くなってしまうので今回は割愛しますが、また別の機会があれば記事を書こうと思います。
代わりにWordPress公式のマニュアルを貼っておくので気になる方はどうぞ▶テーマのウィジェット対応
プラグインを使う方法
プラグインを使ってコードを書かないでウィジェットエリアを追加する方法もあります。
「Widget Shortcode」というプラグインを使うと、設定したウィジェットをショートコードを使って表示できるので、簡単にカスタマイズしたいという人にはおすすめです。
ウィジェットエリアの追加だけでなく、プラグインにはウィジェットとして使える機能を追加できるようなものもあります。
例えば人気記事を表示できる機能も、プラグインで実現できます。
「こんな機能ないかな?」と思うものがあれば、調べてみてみると良いプラグインが見つかることもあるので探してみてくださいね!