当記事ではWordPressでカテゴリーを作成する方法を解説します。
「いやそもそもカテゴリーって必要?」と感じている人もいるかもしれませんが、読者の利便性などを考えるとカテゴリーの設定はしておいた方が良いと言えます。
また、「カテゴリーを設定したのに思うようにサイドバーやフッターに表示されないなぁ」と感じている人もいるかもしれません。そういった点も考慮して設定したカテゴリーの一覧を表示させる方法についても合わせて解説します!
WordPressのカテゴリーとは?
WordPressのカテゴリーは、記事などの投稿ページをグループ分けするための機能です。
記事を「ジャンル分けする」もしくは「それぞれ適切なフォルダに振り分ける」というような想像をしてもらっても分かりやすいかもしれません。
ちなみにカテゴリーと似たものにタグというものがありますが、こちらは「印を付ける」というイメージです。
カテゴリーとタグの違いや使い分けについては別記事で詳しく解説しています▼
カテゴリーを設定するメリットとは?
カテゴリーについては分かったけど、わざわざ設定する必要あるの?と思うかもしれません。
WordPressにおいてカテゴリーを設定するメリットは次のとおり。
- 読者が使いやすいサイトになる
- SEOに良い影響がある
読者が使いやすいサイトになる
カテゴリーを設定すると、読者は目的の記事を探しやすくなります。
例えば、カテゴリーごとの記事一覧ページを表示することができるので、目的に沿った記事を探しやすくなるというメリットがあります。
上の画像は、当サイトでいくつかあるカテゴリーのうち「WordPress」というカテゴリーの記事一覧ページです。読者はWordPressに関する記事の中から読みたい記事を探すことができるので使いやすいですよね。
さらにカテゴリーの特徴として、カテゴリーは階層をつくることができます。
カテゴリー階層は、大きいグループの中に小さいグループを作るというイメージで、大きいグループのことを親カテゴリーその下の階層につくる小さいグループのことを子カテゴリーと言います。
上記の例では、「WordPress」が親カテゴリー、「プラグイン」や「テーマ」は子カテゴリーということになります。
つまり「WordPress」についての記事だけでなく、「プラグイン」や「テーマ」に絞って記事を探すこともできるわけだ!
カテゴリー設定はSEOにも影響を与える
カテゴリー設定をすることで、サイトを巡回するクローラーから見た時にサイト構造が(何が重要で何がそうでないかも)分かりやすくなります。
しかも、さっきも言ったようにカテゴリー設定のおかげで読者が使いやすくなります。ユーザビリティが向上し、記事の質が評価されることでSEO上の良い影響があります。
つまり最適なカテゴリー設定をすることで、Googleなどの検索エンジンで検索順位に良い影響を与えることができるというわけです。これは設定しない手はないですよね。
カテゴリーの作成方法
それでは実際にカテゴリーを作成していきましょう!
WordPress管理画面の「投稿」→「カテゴリー」を開きます。カテゴリーの設定は基本的にここから行います。
新規カテゴリーの追加
まずカテゴリーを追加するためには「新規カテゴリーを追加」のところから必要事項を記入していきます。
順に見ていきます。
1. 名前
カテゴリー名です。サイト上ではここで付けた名前が表示されることになります。
画像では一例として、企業のサイトでブログも同時に運用することを想定して「商品紹介」としてみました。
後から変更も可能ですのであまり難しく考えず設定して大丈夫ですが、他のカテゴリーと重複が無いように気を付けてください。
2. スラッグ
スラッグという言葉は聞きなれないかもしれません。これはURLでどのように表記されるかを指定する箇所となります。
スラッグは半角小文字で英数字とハイフンのみで構成します。
おすすめはカテゴリー名に合わせて意味の通じる英語で設定することです。
画像の例では「商品紹介」というカテゴリー名に合わせて「goods」としました。
URLについて、当サイトで設定している「WordPress」カテゴリーの記事一覧を見ると、URLは「https://homepage-jisaku.com/category/wordpress/」となっています。
赤文字の部分がスラッグで設定した表記となっています。
また、パーマリンクの設定を行うことで個別の記事ページでも、URLにその記事のカテゴリーのスラッグを表示させることができます。
3. 親カテゴリー
親カテゴリーは上述した通り、グループの階層をつくる時に設定するものです。
あらかじめ親カテゴリーとなるカテゴリーを作っておいて、子カテゴリーを作成する時に親カテゴリーをここで指定することになります。
管理画面上の説明でも
たとえば、ジャズというカテゴリーの下にビバップやビッグバンドという子カテゴリーを作る、といったようなことです。
と書いてあります。分かりやすいので引用しました。
他には「動物」という親カテゴリーに対して「犬」や「猫」などの子カテゴリーを作る、と言った感じでしょうか?
ただしカテゴリーの階層は無理に作る必要はないので、必ずしも設定しなければいけないわけではありません。
記事数が多くて(もしくは将来的にそうなる)読者のために階層を作ったほうが分かりやすそうだという、そういった需要を感じた場合にのみ利用するので十分でしょう。
4. 説明
カテゴリーの説明を記入します。
必須項目ではありませんが、使用するテーマによっては説明に入力した内容がサイト上に表示されることがあります。
表示されるとすれば、一般的にはカテゴリーの記事一覧ページ(アーカイブページ)です。
無料テーマのLightningで試したところ以下のように表示されました。
アーカイブページのディスクリプションとして機能することがあります。カテゴリーページをインデックスしている場合には説明に記入したほうが良いでしょう。noindexなら不要です。
全て入力し終わったら、新規カテゴリーを追加のボタンをクリックすればカテゴリーが追加されます。
このように追加されていればカテゴリー作成はOK!必要となるカテゴリーがあれば他にも追加しましょう。
ちなみに最初からある「未分類」は記事に指定するカテゴリーとしては良くないので、一番よく使うカテゴリーに変更してしまうことをおすすめします。編集方法は「カテゴリー名の変更や編集をする」を見てください。
カテゴリーは投稿ページの作成画面から行うこともできます。
投稿ページ作成画面の「設定」→「投稿」から「パーマリンク」の箇所を開いて「新規カテゴリーを追加」を選択します。
すると「新規カテゴリー名」と「親カテゴリー」の指定ができるので、入力設定の上「新規カテゴリーを追加」ボタンを押すと、新規カテゴリーが追加されます。
※ただしスラッグはカテゴリー名と同じものが設定された状態なので、カテゴリー設定ページから後から編集するようにしてください。
カテゴリー設定のコツ
カテゴリーの追加作成する上で、どのようなカテゴリーを作っていけばいいんだろう…と悩むかもしれません。
そこで、簡単にコツをお伝えします。
- カテゴリーはヌケモレダブリが無いようにすること
- 1投稿につき、カテゴリーの設定は1つにすること
- 階層を深くしすぎないこと
記事を書いたときにどのカテゴリーに振り分ければいいのか迷うようなら、そのカテゴリー設計は甘いと言えます。
基本はヌケモレダブリなく、そして1つの投稿に1つのカテゴリーが対応するようにすることです。
例えば階層化しているカテゴリーがあるとき、子カテゴリーに該当する記事は親カテゴリーにも該当すると思います。しかし、この場合でも子カテゴリーのみ選択し親カテゴリーには振り分けないようにします。
また、階層も深すぎると使い勝手が悪くなるのでどんなに規模の大きいサイトでも孫階層(子カテゴリーの子カテゴリー)くらいまでに抑えましょう。
結局これらの考えは「ユーザーが使いやすい振り分け方を考える」という所に行きつきます。
さらに緻密なカテゴリー設計をしたい方は、タグとの使い分けも考えると良いので以下の記事に目を通すことをおすすめします▼
カテゴリー名の変更や編集をする
既に作成したカテゴリーを編集したい場合、カテゴリー一覧から編集したいカテゴリーをクリックします。
ここではデフォルトカテゴリーである「未分類」を編集してみます。「未分類」は削除できないので、一番メインのカテゴリーに変更してしまいましょう。
赤枠で囲ったカテゴリー名をクリックします。
上のような画面になるので、書き換えして更新すれば完了です。
カテゴリーの削除
カテゴリーを削除する場合には、カテゴリー一覧から削除したいカテゴリーにポインタを合わせます。
するとこのように「削除」の文字が現れるので、クリックします。
このような警告が出るので、OKボタンを押せばカテゴリーは消去されます。
なお、削除するカテゴリーに振り分けられていた記事があった場合、記事が消えることはありませんがデフォルトカテゴリーに変更となりますので注意しましょう。
複数まとめて削除したいとき
まとめてカテゴリーを削除する方法です。
- 削除したいカテゴリーにチェックを入れます。
- 一括操作と書かれたプルダウン部分に削除という項目があるので選択します。
- 適用をクリックすればカテゴリーが削除されます。
記事にカテゴリーを設定する方法
なんとなくご想像は付くかと思いますが、カテゴリーは作成して終わりではありません。
記事を書いたらその記事を作成したカテゴリーに割り当てる必要があります。
その方法を解説します。
管理画面の「記事一覧」から、記事の編集画面へ移ります。
- 設定パネルが開かれていない場合は歯車マークをクリックして開きます。
- 投稿を選択します。
- 指定したいカテゴリーを選択します。
- 更新すれば完了です。
以上です。とても簡単ですね。
もし後からカテゴリーを変更したい場合も、同じ画面から選択しなおして更新をかけるだけでOKです。
記事のカテゴリー管理にはクイック編集が便利
記事のカテゴリーを変更したいとき、わざわざ記事の編集画面にいかなくても「記事一覧」から編集することができます。
記事一覧画面で、編集したい記事のタイトル部分にポインタを合わせると「クイック編集」という文字が出てくるのでそこをクリックします。
このような画面になるので、カテゴリーを選択して更新すればカテゴリーを簡単に変更することができます。
さらに複数記事のカテゴリーを一括で変更する方法もあります。
カテゴリーを変更したい記事すべてにチェックを入れます。
「一括操作」部分のプルダウンメニューから「編集」を選んで「適用」をクリックすると上のような画面になるので、同じようにカテゴリーを選択して更新すれば一気に変更できて便利です!
カテゴリーをサイドバーやフッターに表示させるには
ここまででカテゴリーの作り方、設定の仕方は以上となります。
でも、こんな声も聞こえてきそうです。
あれ?カテゴリー作ったし記事も入れたのにカテゴリー一覧がサイドバーとかフッターに表示されないぞ…?
なので、一応サイドバーやフッターに表示させる方法も解説しておきましょう。
サイドバーやフッターへの表示はテーマに依存するので、必ずしもキレイに表示されるとは限りませんが、今から説明するのは一般的なやり方となります。
その方法と言うのはウィジェットを使う方法です。
ウィジェットで好きな場所にカテゴリーを表示
- まず、管理画面の「外観」から「ウィジェット」を選択します。
- もし追加するパーツ一覧が表示されていなければ、上部の+ボタンを押して展開。
- カテゴリーをドラッグ&ドロップで表示させたい箇所に追加してください。
- 右上の更新をクリック。
例えば今回は投稿ページ上のサイドバーにカテゴリーを設定したいと仮定して、「サイドバー(投稿)」という部分にカテゴリーを追加することにしました。
分かりやすいように見出しも追加して見映えを整えました。ウィジェットパーツの追加はドラッグ&ドロップだけでなく、上の画像にある+ボタンからでも可能です。
投稿ページを見てみると、無事このように表示されているのが確認できました。
同じような要領でフッターや他の特定の場所にもカテゴリーパーツを配置することができます。フッターに追加したければ、ウィジェット編集画面の右側のエリアでパーツを追加する項目をフッター関連の項目に変更するだけです。
これはLightningというテーマを使った場合の例です。お使いのテーマによって画面の見た目や追加できる場所は異なります。
※執筆時のLightningのバージョンではブロックウィジェットが使用されています。
カテゴリーの順番を並び替えたい時は?
カテゴリーをサイドバーやフッターなどに表示していると、「並び順を変更したいな…」ということもあるかと思います。
しかしデフォルトではカテゴリーは並び替えられないようになっています。
そんな時におすすめなのがプラグインを使う方法です。
おすすめは「Category Order and Taxonomy Terms Order」というプラグインです。
簡単に並び替えることができるので、並び順が気になる方は是非試してみて!
まとめ:記事を書くならカテゴリーは設定すべし
以上、ここまでカテゴリーの新規追加・作成方法、サイドバーやフッターにカテゴリーを表示する方法を解説しました。
カテゴリーの設定は必須ではありませんが、ある程度の記事を書いてサイトにアクセスを集めるような運用しようと思った時には強い味方になります。
WordPressで投稿ページを利用するなら、カテゴリーはぜひ活用するようにしてみてくださいね!