WordPressには投稿ページに目印をつけるタグという便利な機能があります。
タグって一体どういう風に使えばいいの?
タグの設定方法を知りたい!
タグとカテゴリーって何が違うの?
こういった方に向けて、 当記事ではタグの使い方や設定方法を徹底解説しました。 タグについてよく分かっていないという方は、 ぜひこの記事を読んで使い方をマスターしてくださいね!
WordPressのタグとは?
WordPressのタグとは、投稿を分類するために付けることができる目印のようなものです。
その投稿ページを象徴するようなキーワードをタグとして設定します。例えば当記事なら「タグ」をテーマにした記事なので、「タグ」という言葉自体をタグに設定すると良い感じです(笑)
基本的に固定ページにはタグ機能は無く、投稿ページで使うものとなります。
参考:WordPressの投稿と固定ページの違いは?使い分けについても解説
そもそもタグには付け札やラベルなどの意味があります。このことからも分かるように、記事そのものにラベル付けをするという感覚に近いことが分かりますね。
タグを使うことのメリット
タグを使うことの一番のメリットは、サイトのユーザーが特定のキーワードに関する記事を探しやすくなるという点です。
同じタグの付いた投稿ページ同士は一覧ページで検索することができるので、簡単に目的に合った記事を探すことができます。
ただし設定したタグのページが他にない場合、検索上ほとんど意味をなさないので注意しましょう。複数の記事で使われるであろうキーワードを設定することがポイントとなります。
また、タグを利用することによって、サイトの回遊性が上がりユーザーにとって使いやすいサイトとなれば、SEOに良い影響を与える可能性もあります。これもタグを利用することのメリットとなりますね。
逆に整理されていない状態で乱雑にタグを設定してしまうと、サイトにとって悪影響となる可能性もあるのでその点は注意してください。
タグとカテゴリーの違いは?
分類分けをしたいならカテゴリーだってあるじゃないか! 一体カテゴリーと何が違うんだ!
と思う人もいるかもしれません。
確かにカテゴリーはグループ分けするための機能で分類方法として最もメジャーなものです。 基本的な分類はカテゴリーで行います。タグはあくまでその分類を補うものと考えてください。
例えばカテゴリーは基本的に一記事につき一つしか設定しませんが、 タグであれば複数設定することが可能です。
実際はカテゴリーも複数設定できるけど、 ユーザビリティやSEO の観点からオススメはできないよ
投稿ページ内でキーワードとなるような言葉をタグとして設定することで、カテゴリーでは分類しきれない横断的な分類を可能とします。
カテゴリーとタグの違いについては、以下の記事で詳細にまとめていますので合わせてご覧ください。
タグを設定する時のポイント
タグの設定方法の解説に移る前にタグを設定する際のポイントについて押さえておきましょう。
タグは大量に設定しない
タグの利点は複数設定できることですが、大量に設定することはオススメしません。多くても5つ程度のキーワードに留めるようにしましょう。
その理由は先ほども述べたように、タグが乱立してサイトが煩雑になってしまうのを防ぐためです。
同じ意味を指すタグを作らないようにする
表記が違うだけで全く同じ意味を持つタグを複数作らないように気をつけてください。
例えば「タグ」と「tag」、「カテゴリー」と「カテゴリ」のように、同じ意味を持つ言葉を分けてしまうと、タグを設定するせっかくの利点が台無しになってしまいます。
また、「ホームページ」と「Webサイト」のように、ほとんど同じ意味を持つ類義語は一つにまとめた方がスマートです。似たような言葉がある場合にはどちらかに統一できないか検討してみましょう。
カテゴリーと被らないキーワードを設定する
いくら重要なキーワードとは言えカテゴリーと被ってしまう場合にはカテゴリーにその役割を譲りましょう。
カテゴリーと同じタグを設定してしまうと一覧ページも重複してしまい、サイト構造上もよろしくありません。
タグにはカテゴリー以外の重要なワードを設定するようにしてください。
タグの使い方と設定方法
それでは実際にタグの設定方法を解説します。
タグの新規追加方法
タグを追加するには、タグの管理画面から設定する方法と、投稿の作成画面から設定する方法の、2通りの方法があります。
タグの管理画面から追加する方法
タグを一括で管理したり編集する場合にはタグの管理画面から追加する方法が便利です。
管理画面の「投稿」→「タグ」を選択します。
タグの「名前」「スラッグ」「説明」をそれぞれ記入して新規タグを追加をクリックすると、新規でタグを追加することができます。
名前
実際にサイト上で表示されるタグ名です。
スラッグ
タグのアーカイブページでURLなどに使用されます。タグの意味に即した英語での設定を推奨。
説明
テーマによってはタグのアーカイブページなどで説明の表示がされます。無理して記入する必要はないので空欄でもOKです。
タグを追加するとこのようにタグ一覧に追加されているはずなので確認します。
投稿ページの作成画面から設定する方法
タグは投稿ページの執筆画面からも追加可能です。
右側にある投稿設定の部分にタグを追加する項目があります。
「新規タグを追加」のところにタグ名を入力して、Enterキーを押すとタグが追加されます。
このような表示になっていればOKです。 複数タグを設定することも可能です。
投稿画面から追加した場合には、スラッグがタグ名と一緒になっているので注意が必要です。また説明欄は空白となっています。もし変更したい場合はタグ編集画面から設定する必要があります。
記事にタグを設定する
基本的に記事にタグを設定するには、前項の「投稿ページの作成画面から設定する方法」方法と同じ個所から行います。
既に追加済みのタグを記事に設定する
記事に設定したいタグが既に登録済みの場合は、「新規タグを追加」箇所に入力すると予測の選択肢が出ます。
予測の選択肢の中から選択すれば既に存在するタグから選ぶことになり、似たタグの打ち間違いもなくなるので便利です。
もちろんまったく同じワードで追加すれば、選択肢の中から選ばなくても同一のタグとして認識されます。
投稿一覧からクイック編集で設定する
タグ設定のみ行いたい場合は、記事一覧から設定が可能な「クイック編集」が便利です。
「記事一覧」からタグを変更したい記事の「クイック編集」をクリックします。
このような画面が表示されるので、タグの箇所から入力し、更新をクリックすることでタグが設定されます。
複数の記事にまとめてタグを設定する
クイック編集を使えば複数の記事に同じタグをまとめて設定することも可能です。
「記事一覧」から編集したい記事にチェックを入れ、「一括操作」のプルダウンから「編集」を選択し「適用」をクリックします。
このように複数記事でも一括で編集できるので、記事のタグをまとめて管理したい場合にはとても便利です。
タグを編集(タグ名やスラッグの変更)する
タグの名前やスラッグを変更したくなった場合の編集方法です。
タグを編集するには、WordPressの管理画面の「投稿」→「タグ」とへ進みます。
編集したいタグを見つけ、ポインタを近づけると出てくる「編集」をクリックします。もしくは名前を付けたタグ自体をクリックしても大丈夫です。
このような編集画面になるので、タグ名やスラッグを編集し、変更が完了したら「更新」をクリックします。ここではスラッグとして望ましい英語表記に変更してみました。
タグを削除する
続いてタグを削除する方法です。
タグ一覧から削除したいタグを見つけ、「削除」を選択します。
すると本当に削除してよいか、画面上部の方にポップアップで注意が促されます。
問題が無ければそのままOKをクリックすれば削除は完了です。当然のことですが、削除した場合には記事に設定されていたそのタグは外されることになりますのでご注意ください。
タグクラウドを利用するには?
タグを複数設定していればタグクラウドを利用することができます。
こちらもサイトやブログとの相性などによっては便利ですのでぜひ活用を検討してみてください。
タグクラウドとは?
タグクラウドとはWordPressの機能の一つで、投稿に設定されたタグを集計し、サイトのサイドバーなどに表示することで特定のキーワードに関する記事を探しやすくするものです。
ブログのサイドバーとかに表示されている↑のようなやつです!
タグクラウドはよく使われるタグを大きく表示し、あまり使われていないタグは小さく表示することで、視覚的にも分かりやすくなっています。
また、タグクラウドをクリックすると、そのタグが設定された記事一覧が表示されるので、ユーザーが興味のある記事を簡単に見つけることができます。
タグクラウドの表示方法
タグクラウドを設置するには、テーマによってはデフォルトで設置されている場合もありますが、基本的にはウィジェット設定から設定する場合が多いです。
参考:WordPressのウィジェットとは?作成・追加方法や設定の仕方も解説!
タグクラウドを表示させるためには、既に記事にタグが設定されていることが条件となりますので、まだタグを設定していないという場合には先にタグを設定してください。
テーマによって多少の違いがあるのであくまで一般的な方法として参考にしてください。
まず管理画面のウィジェット設定へ進みます。
左側でツールを選び、右側の希望のウィジェット箇所に追加することになります。
もしツール表示がなければ、左側上部に+のボタンがあるのでクリックすると上図のように表示されるはずです。
※テーマによってウィジェット設定は多少方法が異なりますが、左側でツール選択、右側で追加したい場所に追加という考え方は同じです。
ここでは左側のツールからタグクラウドの検索をかけました。
ドラッグ&ドロップやクリック等で、表示したい箇所に追加します。
例えば上図の例では、トップページのサイドバーに表示したいので、そこに追加することにしました。
なお、右側から追加する場所を選んで、「+」と書かれている部分をクリックしてタグクラウドを選択することでも設定が可能です。
追加するとこのようにタグクラウドが表示されているかと思います。
最後に更新ボタンを押せばタグクラウドの設定は完了です。
トップページを見てみると、無事表示されているのが確認できました。
まとめ:タグはカテゴリーの補助として活用すべし
以上、ここまでタグの解説と設定方法を説明してきました。
タグは投稿を分類するために付けられた目印のようなものです。ただし分類方法のメインはカテゴリーでの設定となり、タグはより細かい分類を助ける補助的な役割となります。
よりユーザーが使いやすくなればSEOにも良い効果をもたらすので、サイトとの相性を考えてみて、タグがあったほうが便利だなと感じるのであれば、活用してみると良いでしょう!