【初心者向け】レンタルサーバーとプランの選び方【共用サーバー】

レンタルサーバーとプランの選び方イメージ
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ホームページやブログを開設しようと思った時に、誰もが通る最初の道としてレンタルサーバー選びがあります。

一口にレンタルサーバーと言っても様々な会社のものがありますし、さらにその中のプランはどれを選べばいいかその基準が分からないかもしれません。

そこで当記事では、レンタルサーバーやプランを選ぶ際にどのようなポイントに注意して選べばいいかを解説します。

あなたが作ろうとしているホームページやブログの目的に合った適切なレンタルサーバーやプランを選択しないと、「そもそもやりたいことが実現できなかった」「アクセスが集まった時に表示されなくなってしまった」など、機会損失になる可能性がありますので注意して選びたいものです。

後からサーバーの引っ越しが必要になったりすると、大きな手間と時間がかかりますので、契約の段階である程度見極めておくことは大切なポイントとなります。

初めての方にはよく分からない項目もあるかもしれませんが、別記事でオススメのレンタルサーバーもご紹介していますので手っ取り早くオススメが知りたいよって方はこちらをご覧ください▼

参考:レンタルサーバーはどれがおすすめ?この4つの中から選べば間違いなし!

なお、記事内の解説は一般的に個人や中小企業で利用することの多い共用サーバーで、ホームページ制作やブログで使われることの多いWordPressを使うことを前提としています。

ではレンタルサーバーの選び方とプランの選び方のポイントを見ていきます。

目次

利用実績や稼働率

選ぶポイントの一つ目は利用実績です。

利用しているユーザー数が多いというのはレンタルサーバーにおいては重要な指標のひとつになります。

何故なら利用する人が多ければそれだけしっかりとメンテナンスや更新、サービスの向上を行っている可能性が高く、また分からないことがあれば調べれば多くの情報が出てくるためです。

私はクライアントが使用していた利用者数の非常に少ないマイナーなレンタルサーバーでを使ってホームページを立ち上げたことがありますが、PHPのバージョンが古いまま更新されていないなど様々なトラブルが生じて大変だったことがあります。

やはり利用者が多いほどサービスの質にもこだわっており、コスパも良い場合がほとんどですのである程度利用実績のあるレンタルサーバーを選ぶことをオススメします。

また、サーバー稼働率も重要です。

時々レンタルサーバーはサーバー障害などを起こしてサイトが表示されなくなるなどの問題が起きることがあります。

もしあなたのサイトのアクセスが1日1万あったとして1日サイトが表示されない時間があったとしたらそれだけ機会損失をしてしまうことになります。

特に会社としての信頼性やアクセスを気にしてサイトを運営するのであれば安定して稼働しているレンタルサーバーを選ぶことも重要になります。

人気どころのレンタルサーバーであればサーバー稼働率99.99%のところがほとんどであまり気にする必要もないかもしれませんが、サービスを開始してまだ歴史の浅いレンタルサーバーはトラブルが起きた際の対応力として少し不安が残るかもしれません。

サーバースペック

しっかり稼働してくれるかという点の次に重要なのはサーバー自体の性能です。

この性能という点においては各要素が相互に作用しているため総合的に判断する必要があります。

サーバースペックが高いことはサイトの処理速度や表示速度が速いことに繋がり、それがユーザーの利便性に繋がり、ひいてはそれがSEO上いい結果をもたらすことに繋がります。

もしあなたがホームページやブログで検索上位を狙いたいと思うならば、サーバースペックは気にするべきポイントです。

性能って言ってもどこを見ればいいの…?と思うかもしれませんので、ポイントを絞って解説しますね。

ただし、サーバースペックについては詳細に公開されていない場合も多く、比較も難しいため参考程度でOKです。

CPU

CPUはコンピューターにとって人間でいうところの頭脳に当たります。処理速度などに関係してくる部分です。

サーバー用のCPUとしてはIntelのXeonやAMDのEPYCなどのシリーズが有名です。

レンタルサーバーによっては非公開だったりしますが、公開しているところもあります。

しかし実際にCPUが分かったところで、型番だけではどれが性能がいいのか分からないと思います。

もしどのCPUの性能が上か比較したい場合には「サーバー CPU ベンチマーク」などのキーワードで調べると、データを公開しているサイトなどがあるので参考にしてみてください。

ちなみに同じCPUであればコア数スレッド数は数値が高いほうがより高性能です。

メモリ

メモリは机の広さに例えられることが多く、コンピューターが同時並行でどれくらい処理が可能かを示す指標になります。

メモリも数値が大きいほうが性能が高くなります。

ストレージと容量

ストレージサーバー内の保存領域のことです。

分かりやすく言うとデータを保存しておく場所のことです。

データの記憶の仕方に違いによってHDDSSDがあるのですが、SSDのほうがデータの取得が高速で表示速度が速くなるためオススメです。

またデータ容量ですが、動画を多く保存したり高画質な写真を大量に使ったり、もしくはよっぽど大規模なサイトを運用するとかでなければ、ほとんどのレンタルサーバーで足りるので気にしなくてもいい問題かと思います。

10GB程度あれば、100ページ以下のほとんどのサイトは余裕ですし、100GBもあればサイトを量産でもしない限り使い切るのが大変なほどです。

人気のレンタルサーバーは少なくともだいたい100GBほどは確保されていると思うので、99%の人にとっては問題とならないはずですし、もし足りなくなりそうになればプランを変更するという手もあります。

100GB以上必要になるパターンは、1000ページを超えるような大規模サイトを考えている場合や、多数の社員がメールを日常的に使う場合などでしょう。

転送量

転送量とは、あなたのサイトにアクセスがあったときに、サイトを見ている人に送られる文字や画像などのデータ量のことを言います。

つまり転送量はどれくらいのアクセスに耐えうるかという指標になります。

アクセスを多く集めるつもりの方、もしくは集まる可能性のあるホームページやブログを運用するなら転送量を確認しておきましょう。

制限値を超えてアクセスが集中してしまった場合には、サイトが表示されなくなり機会損失となってしまった!なんてことになりかねませんので注意が必要です。

では、実際にどれくらいの転送量があれば安心でしょうか?

計算の仕方としては、1ページ当たりのデータ量×アクセス数となります。

1ページ当たりのデータ量は一般的に1~3MB程度ですが、例えば単純計算1ページあたりをかなり多めに見積もって5MBとしても、1日1万アクセスで5MB×1万=50GBとなります。

ほとんどのホームページやブログは1日1万アクセスもないと思いますし、ほとんどのレンタルサーバーのプランで1日50GBくらいなら普通に問題なくカバーしてくれます。

300GB/1日くらいのプランであれば制限値を超えること自体がかなり難しいので、月100万PV(ページビュー)を超えるくらいになってようやく気にし始めるくらいでいいかなと思います。

回線速度

意外と見落としがちなのが、サーバーの回線速度です。

公表していないレンタルサーバーも多いのですが、処理速度だけでなくて回線速度もサイトの表示速度に影響してくるからです。

最終的な回線速度というのは、サイトを見ているユーザー側の速度も影響するので、正直あまりサーバー側で速度が速くても関係ないと言えばないかもしれません。

しかし共用サーバーの場合、他のサーバー利用者との兼ね合いで遅くなる場合があるので、できればサーバー側で1Gbpsくらいはあると安心かなと思います。

また、サーバー自体の設置場所が海外にあるなど離れている場合には回線速度が遅くなる傾向にあります。

専用サーバーという選択肢も

一般的に契約しているパターンで多いのは安価でコストパフォーマンスに優れる共用サーバーというもので、これはひとつのサーバーを複数人に割り当てて使うタイプのものです。

そのため、例えば同じサーバー内の他のサイトにアクセスが集中してしまった場合には、サーバーに負荷がかかって表示されなくなってしまうなどの影響を受けることがあります。

維持費はだいぶ高くなってしまいますが、安定してサイトを運用したい場合には専用サーバーを使うという選択肢もアリです。

専用サーバーは自分専用にサーバーが割り当てられるため、他の契約者のサイトの影響を受けずに済みます。

WordPressを使うなら

WordPressを使う場合には、以下のポイントも見ておくと良いでしょう。

参考:WordPressとは?ホームページやブログをWordPressで作るメリットやデメリット!

MySQL

WordPressでホームページやブログを構築する場合には、データベースを使用します。

その際に必要となるのがMySQLと呼ばれるデータベース管理システムです。

もしWordPressを利用しようと考えているなら、レンタルサーバーのプランでMySQLが使用可能か、使用可能ならどらくらいの数使用できるかを確認しましょう。

作るサイトやブログがひとつだけならMySQLもひとつでOKですが、もし複数のサイトを想定しているならMySQLも複数利用可能なものや利用無制限のものを選ぶことをオススメします。

実際は同じデータベース内に複数のWordPressを構築することも出来ますが、サイト自体が重くなったり管理の面から基本的には1つのデータベースにつき1サイトが理想です。

WordPressが簡単にインストールできるか

WordPressの手動インストールの勝手が分かっている人であれば気にする必要はありませんが、もしあなたが初めてWordPressを使うのであれば、簡単にWordPressをインストールできるレンタルサーバーをオススメします。

簡単にインストールと初期設定ができるレンタルサーバーは公式サイトに「簡単インストール」などの記載があるかと思います。

特に初めての方は、WordPressを使える状態にするのが最初に超えるべきハードルのひとつとなります。しかしレンタルサーバーに簡単にインストールできる機能さえ備わっていれば、すぐにWordPressが使えるようになります。

PHPのバージョンを確認

レンタルサーバーによっては利用可能なPHPのバージョンに注意が必要です。

マイナーなレンタルサーバーだと最新のPHPが使えない場合があります。

PHPとはWordPressを機能させているプログラミング言語ですが、このバージョンが古いとWordPressの最新バージョンが使えなかったり、WordPressで使えないテーマがあったりします。

また、独自ドメインを当てているディレクトリごとにPHPバージョンの切り替えができるものもあり、こちらは複数サイト運営には便利です。

マルチドメイン・サブドメイン

最近はマルチドメインサブドメインの利用数が無制限のところが多いですが、低価格のプランの場合など使用できる独自ドメインやサブドメインの数に限りがある場合があります。

複数サイトを作る場合には注意が必要です。

参考:ドメインとは?URLとの違いやドメインの種類についても解説!

無料で独自ドメインが使える場合も

レンタルサーバーの会社やそのプラン、キャンペーンなどによって、独自ドメインが無料で取得できて使える場合があります。

ドメイン自体が年間で数百円~数千円程度と、そもそもの費用自体があまり大きくはありませんが、チリも積もればなんとやら。

ずっとサイトを使い続ける予定であれば、ドメイン無料のサービスを提供しているレンタルサーバーやプランを選ぶとお得に使うことが出来ますね。

参考:独自ドメインを取得するメリットとデメリットは?【本格運用なら必須】

無料独自SSL

レンタルサーバーのSSLの扱いについても見ておくと良いでしょう。

SSLとはインターネット上の通信を暗号化する技術のことで、簡単に言えばセキュリティに関係する項目です。

サイト上で送受信される個人情報やクレジットカード情報などに対して第三者による盗聴を防いだり情報の改ざんを防ぐ役割を持っています。

SSL化されているサイトはページのURLが表示されているアドレスバーの部分に鍵マークが付いており、「http」の部分が「https」になっています。

当サイトで言えばこんな感じです。

SSL化のアドレスバー表示例

SSL化をしていない場合「安全ではありません」「保護されていません」などの警告が出てしまったり、ユーザーに対して不信感を与える要因となってしまいます。

検索順位にも影響が出るため、基本的には設定するものと思っておきましょう。

SSLには認証レベルによって有料のものもありますが、特にセキュリティに強いこだわりが無ければレンタルサーバーが独自で用意している無料のものでOKです。

参考:SSLとは?httpとhttpsの違いとWebサイトのセキュリティ向上

後からプランの変更ができるのか

レンタルサーバーは各種様々なプランを用意しています。

もちろん目的によってプランを選ぶことが大切ですが、利用しているうちに条件に合わずプランを変更したい場合も出てくることでしょう。

そのような場合にプラン変更が可能かどうかというところも確認しておきたいところです。

契約しなおさないとプランの変更自体が出来ないレンタルサーバーもあれば、上位プランには変更できても下位プランに変更できない場合など様々なパターンがあります。

データのバックアップ

あまり考えたくないことですが、万が一のトラブルとして想定しておかなければならないのがサイトデータの消滅です。

定期的に自分でバックアップを取っていれば問題ないかもしれませんが、こういったトラブルは想定していない時に急にやってきたりするものです。

レンタルサーバーのサービスの中には自動で一定期間分のバックアップを取ってくれているところがあります。

バックアップは無料のところと別料金で有料のところのほか、バックアップ自体は無料で復元する場合には有料のところなど様々ですので、要チェックです。

一応バックアップ自体はプラグイン使うことでも可能ですが、最後の砦はあればあるだけ安心ですよね。

サポート

急なトラブルや自分にはどうすることも出来ないトラブルに見舞われたときに、最終的に頼りになるのはサポートです。

初めてレンタルサーバーを扱うのであればなおさらどのようなトラブルに遭遇するかは分かりませんので、心配な方はサポートを重視するのもいいかもしれません。

サポートはメールだけなのか、電話でのサポートも受け付けるのか、24時間いつでも対応してくれるのか、どこまで対応してくれるのか。

この辺りもサーバー選びのポイントとして挙げられます。

まとめ:目的に合ったサーバーとプラン選びを

レンタルサーバーは各社ごと、プランごとに特色がありますが、大切なことはあなたの作ろうとしているサイトの目的とそのサーバーが合っているかという点です。

この記事でレンタルサーバーとプラン選びの大まかな判断ポイントを感じていただけたかと思いますので、価格面も見ながら総合的に判断してみてくださいね。

それでも、「基準が多すぎて迷ってしまう!」「いちいち調べて選ぶのが大変すぎる!」という方のために、オススメのレンタルサーバーもまとめていますので良ければ参考にしてみてください▼

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