ネットとかよく分からないけど、ホームページは作ったほうがいいの?
そもそも本当にホームページって必要?
SNSやってるから必要ないのでは?
個人でもホームページやブログを構えるべき?
今や当たり前のように多くの企業や個人がホームページやブログを開設している時代ですが、本当にホームページが必要なのか?という疑問を感じている人もいるのではないでしょうか?
そこで当記事では、ホームページやブログの必要性・重要性とそのメリットデメリットを解説します。
企業にとってのホームページだけでなく、個人のサイトやブログについても参考になる部分があると思いますので、サイトを作ろうかどうか迷っている方は、是非目を通してみてサイトが必要かどうか検討してみてくださいね。
ホームページが必要とされる理由
実際にホームページを構えている企業や個人は、どのような必要性を感じて作ることが多いのでしょうか?
その目的は実に様々ですが、主に次のような理由が挙げられます。
インターネット上での存在感や影響力を高めるため
ホームページやブログを持つことで、存在感や影響力を増すことができます。これはホームページがインターネット上で多くの人と接点を持つことができるという特性によるものです。
簡単に言えば、ホームページは営業ツールでもありマーケティングツールにもなるということだね。
例えばホームページを持っている企業は、持っていない企業に比べて信頼感や信用を得ることができます。普段ネットを利用している方なら想像できるかと思いますが、ホームページを持っていない実態のよく分からない会社や個人よりも、しっかり公開している会社や個人のほうが信用できますよね?
また、信用にも近い観点ですが企業のイメージアップやブランディングにも活用されています。もし競合他社がうまくホームページを活用できていないとしたら、その有無だけでも差別化に繋がるほど大きな影響力を持つ可能性を秘めています。
自社商品やサービスのPRをするため
前項で影響力の話をしましたが、具体的には商品やサービスをアピールするためにホームページを開設するというのもよくあるパターンです。
企業であってもフリーランスのような個人であっても何かしらの「商品(有形無形に限らず)」を販売しているはずです。商品を宣伝し、その良さを伝えるマーケティングツールとしてホームページは機能します。
売上を上げるためにはそもそも知ってもらわないと意味がないよね。そういった意味では知名度・認知度の向上に寄与しているのがホームページなんだ。
それだけではありません。ホームページは会社や個人の名刺のような役割を果たしています。
サイト内で事業内容や会社概要を紹介できるので、多くを知りたいクライアントに対しては「詳しくはホームページを見てください…」ということができるわけです。営業などの限られた時間内では口頭で説明するには限界があります。しかしホームページがあれば自分の会社や自分のことをよく知らない人に対して、さらに詳しく知ってもらえる場所となります。
実際に商品やサービスを販売・提供するため
商品やサービスの認知度が上げるだけでなく、実際にホームページ上で商品を販売したり、サービスを提供することもできます。ネット通販やEコマースと呼ばれるものですね。
通販で真っ先に思い浮かべるのはAmazonや楽天などでしょうか。もちろんAmazonや楽天などのプラットフォームに出店すれば、多くの見込み客の目に触れる機会となります。集客という点では優れていますが、それなりの手数料がかかるというデメリットもあります。
その点、もし直接集客しホームページ上で販売することができれば、最小限の費用で消費者のもとへ商品やサービスを届けることができるという利点があります。
顧客とのコミュニケーションを円滑にするため
ホームページでは様々な情報発信をすることができます。
例えばブログを備え付けて記事を書くこともできます。イベントの告知や新商品の宣伝、会社のニュースなど、その用途はなんでもOKです。
会社やサービスの詳細な情報を口頭で全て伝えるのはとても大変ですが、一度サイト上に情報を公開してしまえば、いつでもその情報にアクセスすることができます。文章だけでなく画像や動画を載せることもできるので、一度に不特定多数の人に多くの情報を伝える手段として有効です。
また、情報を発信するだけでなく、顧客側から情報を受け取ることもできます。
専用のフォームを設けたり、メールアドレスや電話番号を載せることでお問い合わせを受け付けることもできますし、記事でコメントを受け付けることもできます。
つまり双方のコミュニケーションにも有用ってワケ!「よくある質問と答え」なんかを設置しているホームページもよく見かけるね。
データ分析をして事業改善に役立てるため
ホームページにアクセスした訪問者のデータを分析して、事業に役立てることができます。
例として「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」というアクセス解析ツールを利用すれば、
- どのページにどれくらいの人が訪問したか。
- どういう性別や年代の人が訪問したか。
- 直接検索したのか。それとも別のサイトやSNSを経由したのか。
- どのような検索ワードで検索をかけたか。
このような情報が分かります。
サイトの訪問者は、興味をもってそのサイトにアクセスしているので、そもそも見込み客と言っても良いでしょう。これらのデータを解析したり、顧客の反応を見ることで事業改善に役立てている企業も多くあります。
求人募集のため
ホームページは求人募集のために利用されることもあります。
ホームページがあることによって、会社やその求人を知るきっかけになるだけでなく、求職者側の情報収集の場ともなります。
確かに働こうか迷っている職場の情報は隅々までチェックしたいかも…
ホームページを見れば、その企業やある程度の雰囲気を感じとることが出来るので利用しない手はありません。
中にはホームページはないけど、聞いてもらえればいくらでも答えるよ!という会社もあるでしょう。しかし求職者側からしてみれば、「どこまで聞いて良いのかな…」と神経を使うことになりますし、そもそも情報収集自体が面倒と思われてしまったら、就職先の候補から外されることも十分考えられますよね。
このように企業側と求職者のマッチングに、ホームページは重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
決算公告のため
例えば上場企業は、投資判断に必要な企業情報(有価証券報告書や決算短信など)を公表する義務があります。こういった情報(IR情報と言います)を掲載し、投資家のために情報を提供することもホームページの役割のひとつです。
また非上場であっても、有価証券報告書を提出しなければならないとされている会社以外は、ホームページなどに決算公告をしなければならないとされています。
ホームページを持つことで得られるメリット
もちろんホームページやブログ以外のアナログな方法(足を使って営業をかける、普段から多くの人に会う、ポスティングをするなど)でも、上記のような役割をある程度果たすことができますし、その方が効果的な場合もあります。
しかし、ホームページにはホームページ特有のメリットがありますのでそれをご紹介します。
24時間365日営業が可能
なんと言ってもホームページの強みは、24時間365日働いてくれるということです。サイトが公開されている間は、自分が寝ていようが何をしていようがサイトが情報を提供してくれるわけです。
これは心強い営業マンと捉えると分かりやすいかもしれません。しかも育てれば育てるだけ強力な営業マンとなりえます。
その発想はしたことなかった!確かに働きっぱなしの営業マンだと考えると凄すぎる…
集客には新聞広告、テレビCM、ダイレクトメールなどの手段もありますがこれらの効果は一時的ですよね。
購買行動のほとんどが、実はネット検索から始まるのです。特に若い世代であればあるほどそれが顕著になっています。こういったことを考慮すると、アクセスさえすれば情報を提供し続けてくれる媒体がそこにあるというのは凄いことです。
地域や場所を問わず、求めている人へ情報が届く
制限は時間だけではありません。場所についても同様です。
近所だけでなく世界中、極端に言えば地球の裏側からでもアクセスできることになります。これは行動範囲に限界のあるアナログなやり方ではできない強みです。
しかも、同時に情報提供が可能という点もポイントです。
イメージ画像が唐突過ぎる…
信用度・信頼度が増す
先にも述べましたが、信用・信頼のためのホームページというのも大きなメリットの一つとなります。
「商品を買おうかな」「気になるので連絡を取ってみようかな」
こんな場面はよくありますが、いざ調べてみたらホームページが無かった!となれば「この会社大丈夫だろうか…」と思ってしまうのが人間の心情というものです。それでは機会損失となってしまいますよね。
知り合いならいいですが、初めましての相手だとしたらどうでしょう?得体の知れない相手よりも、ホームページがあってある程度実態の分かる相手と取引をするのではないでしょうか?
ホームページがあれば必ず信用できるというわけではありませんが、少なくともホームページがあることで一定の信頼に繋がるというのは間違いありません。
顧客と円滑なコミュニケーションがとりやすくなる
ホームページ内でお問い合わせなど受け付けることで、顧客とのコミュニケーションがとりやすくなり機会損失が減ります。
一般的には営業時間内にその場所に赴くか電話をかける必要がありますよね。
しかしサイト上でお問い合わせフォームを設置していれば、24時間いつでも問い合わせを受け付けることができます。単純にお問い合わせの手段が増えるだけなので、顧客とのコミュニケーションに起因する機会損失が避けられます。
逆に電話でのお問い合わせ対応を無くしてフォームだけに限定することで、忙しい業務中の負担を減らすということもできるね。
また、そもそも顧客がよく疑問に思うような内容は、ホームページ上に記載していれば無駄な対応をしなくて済むというメリットも。よくある質問などにまとめておけば、膨大な業務時間を節約できます。
アクセスや集客に限度が無い
ホームページを駆使したWeb集客は、上手くやれば爆発的な効果を発揮することができます。
それはサイトに訪れる人数に(サーバーの負荷などは別としても)制限がないからです。
例えばリアルで何か伝えようと思ったら口頭で伝えるには人数的にも限度があります。しかしインターネットの世界にはその限界がほとんどありません。
ではどのように集客するのか。ホームページにおいて重要なのは、アクセスまでの経路です。
ひとつには、検索エンジン(Google検索など)で特定のキーワードで上位表示されることが挙げられます。(検索上位に表示されるようにする施策のことをSEOと言います。)
Twitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などのSNS経由でアクセスを集める方法もあります。SNSの特性を上手く使って世間に注目されれば、いわゆる「バズる」という現象が起きる可能性もあるわけです。
その他にも費用こそかかるものの、リスティング広告といって、検索結果ページに広告を打つこともできます。
これらを上手く戦略的に行うことで、絶大な効果をもたらすことができる可能性を秘めている点もホームページの魅力です。
ビジネス用のメールアドレスが使える
ホームページを作る際には、基本的には独自ドメインも取得することになります。
独自ドメインと言うのは「○○.jp」とか「○○.com」みたいなよく見るアレ!
参考:独自ドメインを取得するメリットとデメリットは?【本格運用なら必須】
この取得したドメインでメールアドレスを作る事ができます。
例えば当サイトの独自ドメインは「homepage-jisaku.com」なので、「mail@homepage-jisaku.com(※このメールアドレスは例であって存在しません。)」のようなメールアドレスを簡単に作成することができます。
ビジネス用として使うのであれば、gmailなどを使うよりも独自ドメインのメールアドレスを使用したほうが印象が良いでしょう。
ホームページを持つことのデメリット
ここまでホームページの良い点ばかりを見てきましたが、もちろんデメリットが全くないというわけではありません。
問題となってくる部分もありますのでそちらも確認しておきましょう。
メンテナンスと更新に手間がかかる
ホームページを持つことの一番のデメリットはメンテナンスと更新の手間という点かもしれません。
「サイトは一度完成したらそれまで!」と言うものではなくて、常に情報を更新したりより良いものに改善していく姿勢が求められます。そのためにはある程度時間は取られますし、内容によっては知識も必要になってきます。
作りっぱなしで放置ということもできますが、ずっと更新されていないと分かるホームページは訪問者に不信感を与えるキッカケとなってしまう場合があります。
その他にもセキュリティを高く保つ必要がありますし、サーバーの障害などの問題によりサイトにアクセスできなくなることがあります。その際にはやはり対応が求められます。
それなりのコストがかかる
ホームページを作るためには基本的にはいくらか費用がかかると思っておいた方が良いです。実際はどうやって作るか、どのように運用するかによってかかってくるコストはピンキリです。
例えばかかる費用には次のようなものがあります。
- デザインやコンテンツ制作の費用
- ドメインやサーバーのレンタル費用(維持費として)
- SEO対策や広告宣伝の費用
ただしこれらは全て必須の費用というわけではありません。極端な例を言えば完全に無料で作ることもできるし、大手企業となると数千万円ものお金をかけているところもあります。一般的な相場で言えば、ホームページ制作会社に依頼した場合の制作費が数十万、維持費は月に数千円~数万円といったところです。
当サイトでおすすめ&解説している自作方法なら、制作に0円~5万円。維持費は月1000円程度でホームページを持つことができるよ!
このようにある程度のコストはかかることが前提となっています。
しかし逆にホームページによって業務改善されてコスト削減に繋がったり売上に貢献する可能性を考えると、費用対効果がどうかという部分に帰結するかと思います。
参考:ホームページっていくら?Web制作かかる費用や維持費の相場を解説!
想定通りの効果が出ないことも
効果を期待してサイトを作ったとして、必ずしも期待した通りの結果に繋がらないことは十分に考えられます。
ホームページというのは大きな可能性を秘めている一方で不確定な要素も多く含んでいます。特に検索結果で上位に表示されるか?という問題に関しては、上位表示させるためにはそれなりの戦略を練ってSEO対策を行う必要があります。
場合によってはSNSなどの運用なども合わせて行っていく必要があるかもしれません。
あくまでホームページはひとつの武器でしかありません。その武器をどう使うか、戦略が必要というわけです。
せっかく作ったのにアクセスないとか最悪じゃーん
そうだね、だから戦略まで考えておこう!
不信感やトラブルの元になる可能性
基本的にホームページがあることは信用に繋がりますが、逆のパターンに陥ってしまう場合もあります。
・情報が古い
・文章が読みにくい
・画像が粗い
・音声や動画が再生されない
・ページの読み込みが遅い
・スマートフォンやタブレットでの閲覧がしにくい
・ナビゲーションがわかりにくい
・フォームの入力が面倒
例えば上記のような理由によって、不信感が募る場合もあるでしょう。
また、誤った情報を掲載していたがためにトラブルとなったり、ハッキングされて情報を盗まれたりするリスクもあります。
そのため、ある程度の質を保つことや更新管理などは必須となります。「こんなはずじゃなかった…」を避けるために、適切な運用が必要となるでしょう。
ホームページは本当に必要か?
ここまでホームページの必要性とメリットデメリットを見てきましたが、「実際にあなたやあなたの会社に必要か?」というのは正直場合によるとしか言えません。
そこで、迷っている方のために検討すべき視点とヒントをお伝えできればと思います。
まずは目的を今一度考えてみるべし
ホームページやブログを作りたいと思っている、その目的はハッキリしていますか?
「何となく周りもみんな作っているし…」「ないよりはあったほうが…」くらいのぼんやりした目的しかないのであれば、失敗する可能性がありますので考え直した方が良いかもしれません。
意識してほしいのは、目的を達成するための手段はホームページだけに限らないということです。手段としてもっと適切な方法が考えられる場合もあります。
とはいえ、ホームページを持っていてマイナスになるというパターンはかなり少数派だと思います。大切なことは、その目的を明確にした上で活用するということです。そうすればより大きな効果を発揮してくれることでしょう。
手間や費用が効果に見合うか?
一般的にメリットの多いホームページですが、それなりの手間や費用は考えておかなくてはなりません。
投資効果として、かかったコストに対してどれくらいのリターンが得られるのか。この考え方が重要です。
例えば利益率や単価の低い商品の割に事業規模に限界のある業種などはあまり相性が良くありません。かけたコストに対するリターンが少ない傾向にあるためです。
極端な話、100万円かけたのに年間売上1万円増えただけ…とかなら作らない方が良いよね。もちろんお金だけじゃないけど。
SNS運用で十分な可能性も
インターネット上で集客する方法として、SNS(例えば、Instagram、Facebook、Twitter、LINE、YouTube、Tiktokなどなど…)も有力なツールです。
これらの利用は基本的に無料ですし、上手に活用できれば十分な集客力となります。例えば小さな飲食店やカフェなどはSNSの活用だけでも十分なことが多いです。
もちろんホームページと併用して運用できればそれが一番ですが、予算や人的資本などのリソースが分散することでどっちも中途半端になるぐらいならどちらかに集中したほうが良いでしょう。
ただしSNSは特性上、そのSNS自体を利用していないと見込み客にリーチできないというデメリットがありますので、ターゲット層などを考慮しながらどの戦略をとるか天秤にかける必要があります。
余裕があればSNSとの相乗効果を狙える
ホームページとSNS両方を運用していると、見込み客との接点を作る上で相乗効果が狙えます。
・ホームページからSNSをやっていることを知り、定期的に情報を受け取ってくれるようになった。
・SNSで気になって、詳細をホームページで調べた。
などのように相互に補完しあったり、新たな導線を確保できるためです。また、SNS上で影響力があるとホームページでの検索結果の順位にも良い影響を与えることがあります。
ただし見出しで「余裕があれば」と書いたのは、両方の運用にはそれなりの負担がかかることを理解すべきだからです。ある程度時間や人材を掛けられる余裕があるのであれば、活用するに越したことはありません。
BtoBでもホームページが必要?
「うちはBtoBのビジネスモデルだからホームページは必要ない」という声を聞くことがあります。
※BtoBとは「Business to Business」、つまり企業が企業に対して商売をすること。
しかし、この考え方は少しもったいないように思います。
例えば、新しい取引先を探すときに検索をかけることがあります。既に取引先がある場合でも、比較検討することもあるでしょう。この時に決め手となったのがホームページだったという場合も少なくはありません。
どこにお願いしていいか分からない場合に、多くの人が頼りにするのはネット上に掲載された情報だということを忘れてはなりません。商談のためにも情報収集は必要ですし、対企業だとしても信頼の意味でも重要だということです。
また、たった1件の契約が大きな売上や事業の発展に繋がることがあるのがBtoBというビジネスモデルです。
「BtoBこそ、ホームページを。」と言ってもあながち間違いじゃないでしょう。
まとめ:ホームページは上手に使えば効果絶大
ホームページやブログを作る理由は様々ですが、
- 集客や商品販売のため
- 認知度向上のため
- 名刺代わり
- 信頼度向上のため
- コミュニケーションのため
- 求人募集のため
これらがよくある理由となります。
Webという性質上、時間や場所や集客にほぼ制限がないというメリットがあるため、ホームページやブログは上手に活用することが出来れば、絶大な効果を発揮します。
絶対に必要というわけではないですが、多くの方にとって必要であり重要な存在となりえるのではないでしょうか?
大きな可能性を秘めているのがホームページ、是非検討してみてください。
次のステップ
STEP1-2▶【超分かりやすい】ホームページ(Webページ)が表示される仕組み!